第987号 兄弟が多いと大変?
こんばんは。パピーいしがみです。いよいよ9月になりましたね。
ほとんどの学校では夏休みが終わり、新学期が始まったようです。子供たちはすんなり学校や幼稚園に行けたでしょうか?
長期休みが終わってすぐは、どうしても「行きたくない」と訴える子が多いですが、もしお子さんが「行きたくない」と言うのなら、その気持ちをじっくり聞いてあげてくださいね。
さて、今日のメルマガは、兄弟の多いご家庭での良くあるお悩みについてお話ししたいと思います。
お子さんが一人・・・の場合には起きない事も、2人以上になると必ずあるのが「比較」です。
特に3人・4人・・・と増えてくると、どうしても子供は「誰が一番大事なのか?」「自分は何番目に愛されているか?」などが気になります。
又、親も、同じように接したいのに、どうしても偏りができてきて、「愛情不足なのでは?」「関わりが少ないのでは?」と不安になります。これで良いんだろうか?って。
今日、ご紹介するMさんからも、こんなメールを頂いていました。
ココから・・・
ぱぴーさん、こんにちは、Mです。
なかなか勉強も進まずお休みしていたのですが、ようやく、第三期を始めたところです。
私の方は四人目に女の子が去年の12月に生まれて、上の子ども達も、7歳、5歳、3歳となりました。
今では、もう毎日激しく、私も大声ばかりの毎日です。
長男も、良いときは、とても優しく、赤ちゃんを抱っこしてくれたり、助けてくれています。
でも最近、学校で隣の席のお友達の足や手に、鉛筆を刺したみたいで・・・(強くしたのではなく)本人は冗談半分で、 お友達の反応が楽しかったみたいです。
先生からも指導があり、私からも話はしたのですが、やはり、長男がそういう事をしていた事にショックで・・・。
でもそういう事をして、相手の気持ちや、そういう行為がどんな事になるのか、色んな事を学べたのではないかと思っている所です。お友達も怪我はなく、謝って仲直りもできたそうです
そして、次男はお兄ちゃんがやってたように、嫌な事があると癇癪をおこしたり・・・。ちょっと今一番、手をやいています。
赤ちゃんに優しくしてくれたり、いい所を見つけたら、なるべく「いい言葉を」と思うのですが、なかなか成長の先が見えない毎日に、私が結局は、キレてしまって怒っての繰り返しです。
でも、次男も「お母さんや赤ちゃんを見守るからね、お母さん大好き」と 言ってくれたり、優しい所も沢山あります。
それから三男は、お兄ちゃんのコピーのように、言った言葉を真似したり。けんかをして泣かされても、全力で向かっていきます。
怒り方もすごく、泣きじゃくったりしているので、今、NOの徹底を頑張っている所ですが、まだまだ子育ての大変さを感じています
四人目は女の子で、兄三人にとっては初めての異性で、とっても優しいのですが、三人のけんかや、癇癪が多いです。
私も「やめなさい」という言葉が増え、最後は「もう外に出ていって」となるばかりで、いけないなと思いつつ、怒ってばかりの毎日です。
四人目が生まれた事で、さらに「みんなに気を回せてないんだろうなぁ」とか「愛情不足なのかなぁ」と色々考えるばかりで、何から始めていいのか、どうしていいかわからずメールしました。
携帯からで読みにくい文面で、大変申し訳ありません。お時間がある時にでも、読んで頂けたら、嬉しく思います。
ココまで・・・
四人目の女のお子さんがお生まれになったMさん。新たに赤ちゃんを迎えるという事は、子供たちにとっても大きな出来事ですし、
お母さんにも当然、今まで以上に忙しくなって、家庭内でもやらなければならない仕事がどっと増えます。
そこで私はこのようにお返事しました。
ココから・・・
Mさん、おはようございます。パピーいしがみです。
メール、拝見しました。
“私の方は四人目に女の子が去年の12月に生まれて、上の子ども達も、7歳、5歳、3歳となりました”
とありましたね。そうですか~(^-^)それはおめでとうございます。
4人のお子さんがいらっしゃると、毎日にぎやかだと思います。
それで・・・
“でも最近、学校で隣の席のお友達の足や手に、鉛筆を刺したみたいで・・・(強くしたのではなく)本人は冗談半分で、 お友達の反応が楽しかったみたいです。”
と書かれていましたが、まあ、これはトラブル・・・というより、いたずらって感じでしょうか?
そんな中、今、困っていることが・・・
“次男はお兄ちゃんがやってたように、嫌な事があると癇癪をおこしたり。ちょっと今一番、手をやいています”
のようですね。
新たに兄弟が生まれることは、子供にとっても大きな環境の変化で、それぞれが受けてきた親からの関心の割合にも変化が生じます。(当然、今までよりも少なくなります)
なので、こういう時って、トラブルが起きやすくもあるのですが、気をつけてほしいのが「お母さんが冷静でいること」です。
それぞれが、それぞれに変化を感じていますから、一様に不安になっています。ですから、喧嘩も起きるでしょうし、癇癪も起きてきます。
喧嘩になったら、冷静になって「じゃあ、外でやってください」と出せばいいですし、癇癪を起こしたら、落ち着くまで、一人で癇癪を起こさせればいいです。
どうしても、お母さんは、相手ができないし、上の子供達はお母さんの関心を引きたがります。
ですから、どうしてくれたら、お母さんがうれしいのか?(例えば、仲良く遊んでくれていたら褒めるなど)をすることで、子供は、喧嘩や癇癪ではなく、お母さんが喜んでくれることを選ぶようになると思います。
「愛情不足」「もっと愛情をかけよう」と思っても、今以上の時間をかけることができないはずですから、うれしい時に「うれしい」を表現したり、手伝ってくれたり、機嫌がいいときに、「ありがとう」や「助かる」を伝えてあげると良いと思いますよ(^^)
子供が多くなると、親が一人ひとりに向き合うには、時間が足りません。
ですから、一番上のお兄ちゃんが下の子の面倒を見てくれたり、二番目のお兄ちゃんが三男さんを見てくれたときには、「お兄ちゃん、弟達を見てくれて、ありがとう」や「次男君、○○君を見てくれてありがとう。助かるよ」のように、「ありがとう」「助かる」でその子の存在価値を認めてあげるんですね。
是非、やってみてください♪
ココまで・・・
子供たちは、誰もが「自分はどう思われているのか」が気になりますし、できれば「他の兄弟よりも愛されたい」「お母さんを独占したい」と思っています。
ですがお母さんは一人ですから、当然その要望には応えられません。なので一人一人が満足するように・・・と頑張っても、頑張れば頑張るほど、お母さんが辛くなってしまいます。
なので「上の子が下の子の面倒を見てくれるように」上の子達に協力してもらうのですね。
もちろん2歳や3歳の子にそれは難しくもあるのですが、上の子達が手伝ってくれた時に、その喜びを表して、「こうしてくれるとお母さんは嬉しいんだよ」「こうしてくれると助かるよ」と子供が分かるように教えるのです。
上の子が下の子を見てくれるようになると、お母さんは本当に楽になりますので、是非やってみてほしいんですね。
そして、上記のメールを頂いてから3年。Mさんからご報告を頂きました。
ココから・・・
こんにちは。涼しくなったかなぁと思っていたら、また暑さが続く毎日ですが、お元気でお過ごしでしょうか(^^)
ぱぴーさんと出会えて、相談させて頂いたり、メルマガを見させてもらったり、感謝の気持ちで一杯です。
子ども達も大きくなり、長男5年生、次男3年生、三男1年生、長女3歳となりました。
時間と共にゆっくりゆっくりですが色んな変化を感じています。
昔の私はよく「~しなさい、こうでしょう!」と命令や、強制の言葉が多く、子ども達とぶつかることばかりでした。
パピーさんの言うとおり、それが増えると子ども達も怒って、癇癪をおこしどうしょうもなくなっていました。
そこで命令や強制を減らし、子供達に宿題をする時間を自分で決めるようにしたり、「お母さんは今、どんなことしてもらいたいでしょう?」とクイズにしてみたり、
「自分達で考えてみて?」とか「どうしたらいいかな?」と言葉を変えてみたりしていました。
すると、今まで気づかなかったのですが、子ども達が前よりずっと「お母さん聞いてー」と、ゲームの話、お友達の話、科学の不思議だったり、色んな話を一人ひとり話してくれるようになりました。
時には兄弟が多いぶん、自分の話を聞いてもらえなくて、怒ってすねたり・・・もありますが、その姿が「可愛いなぁ」と思ったり、前より沢山話す事が増えました。
一緒にテレビ見ていると「ここみて、ここみて」と面白いシーンを教えてくれたり、私の事を気遣ってくれたりして、子ども達の素直で純粋な優しさに、感謝の気持ちを感じています。
「子ども達を通じて、親にさせてもらっているんだなぁと」改めて気づかせてもらっています。
勉強の方も、私が硬筆検定を目指す目標が見つかり今頑張っています。
そしたら長男が「お母さんどうしたら僕の字うまくなるかなぁ」と聞いてきました。
長男が一年生の時、硬筆検定が学校であり、私に怒られて泣きながら練習したので、私から言われてするのは、本当に嫌がります。
その為、なるべく何も言わないようにしていたのですが(親が取り組んでいる姿を見ることで)本人からそんな風に言われるのは初めてで、驚きと嬉しさで泣きそうでした。
ちょっとした時間でしたが、私が勉強している内容を教えたら、自分から何度も熱心に書いている長男でした。
次男もまだまだ癇癪や怒ったりします。が、つい先日こんなことがありました。
3歳の長女と長女のお友達(女の子)が遊んでいて、ケンカになりました。そこで次男が間に入って「どうしたらいいかな?」と考えてくれたのです。
二人とも同じおもちゃを使いたい・・・という気持からトラブルになったようだったので、次男が「じゃ、お兄ちゃんがあっちの部屋に、宝探しみたいに隠すから、先に見つけた人が使うのはどう?」とアイデアを出してくれました。
友達の女の子は納得したのですが、長女はあまり納得できず、二男がどうするかな~?と思って聞いていたら、次男は怒ったり、癇癪を起すのではなく「とっても、楽しいからやってみようよ!」と、にこにこの笑顔で誘っていたのです。
すぐ下の弟に対しては、ちょっとした事で怒ったり、否定的な言葉が多い次男ですが、こんなお兄さんらしく、優しい一面を見れて
「あー、次男の事、私が分かってあげてなかったんだ」と、反省もしましたが、でもすっごく嬉しくて、涙がでそうで胸が一杯になりました。
お父さんがいる時にこの話を報告したら、次男もにこにこで、お父さんからも「本当によかったなぁ」って褒めてもらい、その時のにこにこの次男の顔が忘れられません。
子ども達が自分から進んですると、みんながいい気持ちで、いい言葉が沢山でて、笑顔がふえて、会話が弾んで、楽しくなって・・・子ども達の変化を今すごく感じています。
パピーさんの言葉や、メールと、お忙しい中時間を作ってくださり、本当に感謝の気持ちで一杯です。そして沢山の皆さんに、あたたかい言葉やメッセージいつもありがとうございます。
時間すごくたってしまってからのメールで本当に申し訳ありません。携帯から読みにくいメールかもしれませんが読んでくださり、ありがとうございます。
これから秋の季節になっていきますね。季節の変わり目にもなりますので体調には気をつけてくださいね。
感謝の気持ちを込めて。本当にありがとうございます。
ココまで・・・
Mさん、ステキなご報告をありがとうございます。
お子さんが多いと、それも男の子が3人もいると、家の中もにぎやかですし、乱暴な言葉が飛び交いそうですが、みんなが素直に成長してる・・・って感じがします。
きっと命令や強制などを意識して減らされたことや、「お母さんは今、どんなことしてもらいたいでしょう?」のような子供に考えさせるようにされた事が良かったのだと思います(^^)
特に、以前は手がかかって・・・とお悩みになっていた次男さんが、妹さんや友達の仲を上手に取り持ってトラブルを解決されたお話し。とても成長を感じました♪
納得しない長女さんの言葉を受けた次男さん、どうするかな?と思って様子を伺っていたら「とっても、楽しいからやってみようよ!」と、にこにこの笑顔で誘っていた・・・なんて、それを言えた次男さんも上手ですが、
どうするのかな?って待っておられたMさんもとても良かったと思います(^^)
頂いたメールにこうありましたね。
“子ども達が自分から進んですると、みんながいい気持ちで、いい言葉が沢山でて、笑顔がふえて、会話が弾んで、楽しくなって・・・子ども達の変化を今すごく感じています”
本当にそうですね♪是非、今のいい感じ、お続けください♪
ご報告、そしてメルマガ掲載のご許可、ありがとうございました(^^)
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