第998号 わがまま・ぐずり・頑固で困る
こんばんは。パピーいしがみです。
今日は、かわさんからご報告を紹介したいと思います。
かわさんは、実はまだ講座を勉強してから半年ぐらいです。
かわさんのお子さんは3歳の息子さんと、当時1歳の娘さん。
幼稚園に入ったばかりの3歳の息子さんについて、いろいろ悩みをお持ちの様でした。
例を挙げると・・・とても頑固で切り替えができない。頑なに挨拶をしない。年長さんに噛みついた。でも謝らない。強い人見知りがあってお母さんから離れない。わがまま、ぐずぐずが酷い。
さまざまなトラブルがあり、幼稚園からの指摘もあって、かわさんからは、
“息子の個性的な性格が好きですが、何事もすんなりできない性格が、なぜなのか、わたしの関わり方のせいなのか悩んでいます”
“今後もどう関わっていけばいいのか、また同じようなことをしたらと心配してしまいます。園からも、問題ありとみられている気がしています”
とメールを頂いていました。
初めての幼稚園ですから、なかなか慣れなかったり、不安を感じたり、トラブルが起きてしまう事もあります。
ですから、かわさんからご相談頂いた時にも、私は息子さんの行動に私はあまり「問題とは感じません」とお返事しました。
何度かのメールのやり取りの後、かわさんからこんな風にご報告を頂きました。
ココから・・・
今までメルマガを見ていて「こんなことってあるの~?!」と半信半疑だったことが今私の身にも起こっていてびっくりします。
今まで、幼稚園に行くのも嫌がり、お迎えのときも一人だけ暗く、眉間に皺を寄せている表情だった息子が、大きな声で「ママ~!」と笑いながらかけて来ます。
そして喋ること喋ること。。。
まだ言葉が出ないと思っていたのに、幼稚園での出来事を沢山おしゃべりしてくれるようになりました。
家に帰ってから寝るまでのグズグズは、眠たいからだと勝手に思っていましたが、今では眠くてもずっとご機嫌で遊んでいます。
今までは何を考えているのかわからないと思っていた息子ですが、いまは絆というか、魂で繋がっている感覚があります。
息子は、以前は幼稚園に着くと一人で黙々と工作をして過ごしていましたが、今は対戦ごっこをして走り回っています。
その様子を園長先生が見ていて「本当に元気になりましたね、別人のように見えますね」と。
クラスの先生も、興奮気味に、
「以前は一つの遊びにこだわって遊んでいる感じでしたが、最近は視野が広がって、外遊びでも面白そうなところにうまく入っていって溶け込んで遊んでます。
「〇〇くんと遊びたい!」と言ったりすることもあって、すごく成長しています!」と。
ココまで・・・
かわさんのお子さんの場合、こんなに変化したのは「たった一つ」の理由ではないとは思いますが、私がメールを読んでいて感じたのは「今のお悩み、あまり問題視しなくていいのでは?」という思いでした。
かわさんは、息子さんが「切り替えができない。頑なに挨拶をしない。謝らない。強い人見知り。お母さんから離れない。わがまま、ぐずぐずが酷い・・・」のようにいくつかの問題点を見て、
又、それを幼稚園から指摘されたりして「直さなければ」と焦り、その為には何が必要なのか?を模索している様でした。厳しく指摘したりすることも多かったようです。
ですが、まだ3歳だとしたら、切り替えができない事も、挨拶をしない事もあるでしょうし、もちろん人見知りもある、わがままだってぐずぐずだってあるのです。
だとしたら、一つ一つの事を「問題」として捉えたり、指摘して治そうとするより「甘えさせてあげる事」や「日々の中で楽しい」と感じる事の方が大事なのでは?と思ったのですね。
子供にとって「安心できる環境を整える」事。
そう。それって「包む」ですよね♪
特に息子さんはまだ2歳の甘えが必要な時に、妹さんが生まれて、本当に甘えたい時期に甘えさせてもらえなかったりしたでしょうし、まだまだ「お母さんに甘える」事が大事な時期でもあります。
問題を改善しようとするより、まず、子供との楽しい時間や甘えられる機会、楽しい話をなさる事。
私はそんな風にかわさんにはお返事したのですが、かわさんがそれを理解してくださってからは、息子さんにも大きな変化が起き始めたのでした。
こんなご報告を頂きました。
ココから・・・
パピーいしがみさま
お忙しい中、返信ありがとうございました。
もしかしたら愛情不足なのかも、充分甘えさせてあげられていないのかもとは正直薄々感じていました。
でも一方で、しっかりしている子のお母さんが口うるさく指示しているのを見たりすると「やっぱり私がもっと教えないとダメなのだ」と勝手に思い込み、厳しく、きちんと言いつけを守るように追い込んでしまっていました。
パピー様のおっしゃる通り、息子はまだ甘えたい盛りの時に妹が産まれ、甘えたいのに、甘え方がどうすればいいのかもわからないくらいに寂しかったのだと思います。
目に見える赤ちゃん返りはなかったのですが、私から離れず、べったりくっついている状態がずっと続いていました。それをわかってあげられなかった、ずっと我慢していたのだと思うと本当に息子に申し訳なく思います。
外に出るとわがままがすごく多くて・・・と悩んでいましたが、それも今まで我慢していた甘えの裏返し?表現方法だと思うと冷静に関わることができているように思います。
また、最近は私が口うるさくいうのをやめ、安心、笑顔を心がけるようにしたら「わがまま、ぐずり」ではなく、素直に甘えてくるようになったのです。
それがすっごく嬉しくて!
他にも沢山変化があり、お友達と笑顔で関わり合っているのを見たり、妹にもとっても優しくなりました。
幼稚園では、今までわたしの手を離さなかった息子が、お友達の輪の中に入って遊ぶようになり、朝の会でも大きな声で返事をし「いつもニコニコキラキラした笑顔ですね」と褒められるようになりました。
妹とはいつも手を繋いで歩いて、転んだら優しい言葉をかけたり、保冷剤を持ってきたり。
息子がこけてひどく怪我をしていた時、抱っこしていたら、妹が私もとせがんできたのです。
階段を登らねばならず、どうしようかと思っていたところ、「お兄ちゃんだから、自分で登る!」と自ら言い出して・・・信じられませんでした。
今まで、性格的に慎重で引っ込み思案と思っていた息子ですが、本当にそうなのだろうか、と思うことも多くあります。
息子はただ甘え足りなくて不安になっていただけで、最近の息子はとても意欲的で好奇心旺盛でやんちゃにも見えます(笑)
パピー様のメルマガにもありましたが、自立、依存を繰り返しながらきっと成長していくのだと思います。
これからも、良いことばかりでなく、また甘えの裏返しのようなこともあるかもしれませんが、しっかりと受け止めて、認めていきたいと思っています。
正直、パピー様からメールをいただいたときには、なぜもっと早くに気づかなかったのだろうとすごく後悔しましたが、まだ3歳、赤ちゃんに近いんですよね。
今気づけて良かった。メルマガでも「本当に甘えられなくて、気遣ってもらえなかった子は、何も言わなくなる」とありました。そうなっていなくてよかった。
パピー様、今私に気づかせてくれてありがとうございます。
ココまで・・・
報告の補足としてかわさんはこんな事も言われていました。
ココから・・・
以前、「〇〇くんは(息子)いつも一緒にいるお友達っていないよね」と同じクラスのママに言われたことがあり、少し心配になったことがあります。
先日そのママが、「息子がいつも一緒にいるお友達が風邪で休んでるから、幼稚園に行きたくない」と言って困っていると。
息子は今は特定の仲の良いお友達はいないけど、楽しそうなところにふらっと入っていけるというのは本人の長所でもあるんだなぁ、物事を別の角度から見るっていうのは大切だなぁと思っています。
パピー様の言葉にもありましたが、友達がいなくっても、その子の良いところを伸ばして行けば、自然に集まってくる。本当にそう思います。家庭で楽しく、笑って過ごしていたら大丈夫。そう思えるようになりました。
ココまで・・・
息子さんの変化、本当に良かったと思います。特にかわさんの言葉にもありましたが、
“しっかりしている子のお母さんが口うるさく指示しているのを見たりすると「やっぱり私がもっと教えないとダメなのだ」と勝手に思い込み、厳しく、きちんと言いつけを守るように追い込んでしまっていました”
と書かれていたように、他の優秀なお子さんが、厳しくお母さんに叱られたり、口うるさくして指示をしているところを見ると「ああやることが正しいんだ」ってどうしても思いがちです。
でも・・・みんな子供は一人一人違います(^^)
だから、その子なりの接し方って必要になってくるんですね。
特に、これは私が良く言うのですが「叱って叱って良くなる子はいない」のですね。
子供ができない事があっても、もしくは失敗してしまっても、それを怒ったり叱ったりすることでできるようになることは殆どなく、
少しずつできる事を褒めたり、上手になっている事を伝えたりしながら、本人のやる気を高める、という事が成長期には特に重要です(^^)
でも・・・(^^)本当に沢山の良い変化があって私も嬉しく思います。
「わがまま、ぐずり」ではなく、素直に甘えてくるようになったり、お友達と笑顔で関わり合えるようになったり、妹さんにもとっても優しくなって、又、自分から「お兄ちゃんだから、自分で登る!」と自ら言い出してお母さんから離れたり・・・
「最近の息子はとても意欲的で好奇心旺盛でやんちゃにも見えます」と書かれていたように短期間でのものすごい成長があったと思います。
こういうお話を聞くと、お母さんの力ってやっぱりすごいな~(^^)お母さんに「愛されている」と感じることは子供にとって莫大な力になるな~と感じずにはおれません。
多くのお母さんに、そのお母さんの力を発揮して欲しいし、かわさんのようなこういう変化が実際に起きている、という事をお伝えしたく、今日はご紹介をさせて頂きました。
かわさん、貴重なご報告、そしてメルマガ掲載へのご許可、ありがとうございました。
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