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- 思春期の悩み【反抗期】
こんにちは。パピーいしがみです。
もしあなたが小学校高学年~中学生・高校生のお母さんでしたら、きっと今、子供に関しての悩みがたくさんありますよね。
スマホ・ゲーム・反抗期・いじめ・仲間外れ・友達とのトラブル・不登校・・・。もしかしたら、リストカット・無断外泊・家出・薬物・オーバードーズ・特殊詐欺への加担?などでお悩みかもしれません。
私のところにも毎日さまざまな相談が寄せられます。
私は今から20年前に「幸せなお母さんになる為の子育て」(現在は「基本編」と表記しています)というカリキュラムを作り、それ以降、たくさんのお母さんに子育ての勉強をして頂いています。
当時は最も基本となる部分を、10歳以下のお子さんをメインとして「こんな子育てをしてみたらいいですよ」というご提案をしながら、お悩みには直接ご連絡を頂き、相談に応えてきました。
お陰でたくさんのお母さんたちにご賛同を頂き、数千人の方が会員になられ、その当時、3・4歳だった子供達も立派に成長してくれました。(勉強した方々のご感想もありますので、是非、お読みください)
https://www.age18.jp/kihon-impressions.html
ただ当時私が作ったテキストは、幼少期~小学校ぐらいまでを想定していましたので(現在は【上級編】として10歳~成人までのテキストも作りました)、子供たちが成長し、思春期に差し掛かった時期に起きた問題には、個別で相談をお受けし、メールマガジン(まぐまぐのメルマガ)でシェアしてきました。
『今、実際に起きている問題や解決法』を無料でお伝えするメルマガはとても好評で、多くの方から良い評価を頂き、まぐまぐさんの読者投票では「生活部門1位」を頂いたりもしました。
私としては「基本」をしっかり理解してくださっていれば、その後に起きる事も「イレギュラー」として対処できると思っていたので「イレギュラーはメルマガでお知らせ」でフォローできるだろうと考えていたのですね。
ところが私が想像していたよりも世の中の変化のスピードは速く、特にインターネットとスマホの急激な普及で、当時では考えられないほどの変化が子供たちに起きました。
結果、親の知識は子供に追いつかず、親は「子供の今の問題にどう対処したらいいか?」を考える前に、「思春期のお子さん達が今、何をやっているのか、学校やクラス、友達間でどういう状態なのかが分からない」という状況になってしまったのです。
子供の年齢がわずか10歳前後なのに、すでに「親が」子育ての迷路にはまってしまっているのですね。
そこで多くの方がお調べになるのが「インターネット」です。
ところが簡単に調べられるはずのネットでは無責任な言葉が飛び交い、まさに玉石混交で、どう対処したらいいか?どころか「何が良くて何が悪いのかさえ分からない」という状況がさらに悩みを深くしてしまっています。
もしかしたら、あなたもそうかもしれません。
思春期の子供達の問題は非常に多岐にわたり、あなたがお悩みの問題の明確な回答ではないかもしれませんが、このページでは思春期のお子さんがいらっしゃる親御さんが必ず経験し、必ず悩む問題についてお話ししたいと思います。
目次 [閉じる]
■ 思春期の子供がいる家庭で、必ず経験し、必ず悩む問題
思春期の子供がいる家庭で、親が必ず経験し、必ず悩む問題。それは「反抗期」ではないでしょうか?
小学校も高学年になると「うるせー」とか「うぜえんだよ」とか「(親に向かって)お前・あんた」などという言葉が子供の口から出てくるようになり、それを聞いた親(多くはお母さんが多いと思います)は、
「2・3年前は、あんなに優しくて素直な子だったのに・・・」とか「どうしてそんなやくざみたいな言葉を使うの?」とか「親に対してその言葉は何!キー!」となってしまう方もおられます。
巷では「反抗期は当たり前」と言うけれど、突然豹変した子供を見る親からすると、それはそれは大きなショックですし、予想していたとは言え、心穏やかではいられません。
かと思えば「反抗期」に差し掛かっているはずなのに、反抗をしない子もいて、「反抗期は必ずある」などの記事を読むと「この子はこれで大丈夫?」と心配になってしまう方もいらっしゃいます。
「反抗期」は起きれば起きたで悩みの種で、無ければ無いで心配の種になります。そして次の疑問は「反抗期はあった方が良いの?ない方が良いの?」です。
それに対する答えをお話しする前に、なぜ反抗期が起きるのか?その理由と経緯について説明しますね。
■ 反抗期がある理由
反抗期が起きる理由。きっといくつもあるとは思うのですが、私はこの4つを上げたいと思います。
1、学校で教わる【勉強】を通じて、人は「平等」であり、自分にも「権利」があると考えるようになる。又、学校でも考え方を問う問題が多くなり、「自分の意見を言う」事の重要性を学ぶから。
2、成長(脳の完成)によって一人の人として認められたいという気持ちが芽生えるから。
3、今まで親からの情報のウエイトが大きかったが、自分の世界が広がるにつれ、友達、先生、雑誌やテレビ・ネットなどの情報の仕入れ先が広がり、親の情報の比重が下がり、親とは違った考え方をするようになるから。
4、周りの同級生達の変化を見ながら「大人」への憧れも感じ、それを自分も試してみたくなり、最も近い間柄の大人(親)に試そうとするから。
この中で1つ、「脳の完成」という言葉がありました。ここはご存じない方もおられると思うので、記載しておきますね。
子供たちの脳は
0~3歳:脳神経細胞が増え続けていく時期
4~7歳:脳神経細胞の間引き現象が起こる時期
8~10歳:情報伝達回路の機能が発達していく時期
と3段階に分かれる、と言われています。
思えば3歳までは何でも吸収しますよね。それはそれは驚くほどのスピードで。
そして10歳になるとほぼ大人と同じような作りになり形は完成するそうです。
ですから多くの書物で「10歳までが大事ですよ」とよく言わていますよね。
まずは子供の脳の完成が10歳ごろに起きていて、学校でも「平等」を学び、自分にも「権利がある」という事を知り、一緒に「自分で考えて自分の意見を言う」ことを教えられます。
そして又、自分の周りの子達も親への反発をしたりするのを見聞きして、周りの子たちは「独り立ちをし始めているんだ」とも感じ「自分もやらなくちゃ!」と思う。
そんないくつもの理由がこの「思春期」には重なるのです。
だとしたら・・・「反抗期」が起きるのも全然不思議ではないし、正しい成長の過程だとも言えるのですね。
■ 反抗期に強い反発や暴言がある場合
ただ「反抗期」は普通であっても良い事なのですが、それが「暴力的な言葉」や親に対して「おまえ等」の言い方をして良いか?と言ったらそれは違います。
4のところでも書きましたが、まだ『周りの子達の変化を見ながら「大人」への憧れも感じ、それを自分も試してみたい』と考えている時期で、いわば若鳥が羽ばたこうとして巣で翼をバタバタしている状況なのです。
ですからこの段階では実社会で試せないので、最も身近な存在で(今まで甘えることが許されていた)親、とくにお母さんに「やり方は分からないけどこんな感じかな?」といろいろ試し始めるのです。
その中に「暴力的な言葉」や親に対して「おまえ等」の言い方があるのですね。
親はその時「なんて言い方するの!」とか「その言い方は何!」といきなり頭に血が上って怒ってしまう事が多いのですが、まだ子供は方法を知らないのですから、「自分の意見を言う事は結構」「でも暴力的な言葉や親への暴言は違うよ」と教えてあげてほしいのです。
はい。「自分で考えて、自分の意見を言う事」は大事な事ですし、それこそ大人への第一歩なのですから、それを否定してはなりません。
でも「暴力的な言葉や親への暴言」は使う必要はないのです。
大人になってきて「自分で考えて意見を言うようになった」のなら、それを認め、失敗が分かっていても受け入れやらせてみてほしいし、それと一緒におかしいものは「おかしい」違うものは「違う」と、きっちり分けて対応をしてほしいのです。
実はここのところはとても難しい部分で、今までの子育てではやったことが無い、親も「子育ての新しいステージ」に一段上ります。
ですから今までは子供に「こうしなさい・ああしなさい」だったものが「なるほど、あなたはそう考えているんだね」と受け入れる【新しい対応】が必要になってくるのです。
これが私がよく言う「その子に合わせた対応をする」という事なのです。
大人になり始め、変わってきた子供に対して「その子に合わせた対応」が必要になった、という事なんですね。
■「反抗期」はあるのが当たり前で、無いのはいけない事なのか?
「反抗期」はあっていい、と言いました。でも反抗期が無い子もいます。
すると、反抗期のない子の親は「うちの子には反抗期が無いのだが、それで大丈夫なのだろうか?」と心配になります。
はい。その気持ちとてもよく判ります。「反抗期」があればあったでめんどくさいですが、無ければ無いで「大丈夫か?この先世の中を渡っていけるか?」と不安になります。
ですが、もともと競争意識があまりなかった子もいますし、争いを好まない子、親に対して従順な子もいます。それにプラスして「自分の意見を持たない子」「言われた事しかできない子」「やる気をなくしてしまい、反発さえもできない子」もいます。
先に申しました「競争意識があまりない子」や「争いを好まない子」「親に対して従順な子」は、もともとの気質や、育った環境での学びがあったかもしれません。
こういう子たちは、親に対して反抗をしなくても、友達同士や、その場、その場で「それは違うと思う」とか「僕はやらない」など、自分で判断して自分の気持ちを言えるのなら、何の心配はいりません。
ですが「自分の意見を持たない子」は将来YESマンになってしまいそうですし、「言われた事しかできない子」は「指示待ち人間」になってしまいそうです。特に心配なのは「やる気をなくし、反発さえできない」というケースです。
あるはずの「反抗期」ですが、この後者3つのパターンだったとしたら、非常に心配です。もしそうだった場合には、親の指示命令が強すぎなかったか?ずっと親が引いたレールだけを歩ませていなかったか?それこそ「あなたには無理。そんなことはできない」と子供の可能性を削いでしまうような子育てをしていなかったか?と振り返る事が必要です。
ですが、もし例えそうだったとしても、今、そこに気づいたのなら、親の接し方を変えて、子供が自分で選び、自分で行動してみるように促したり、「自分で考えてやってみてごらん」とか「あなたはどう思う?」のように、まずは考えさせる、そしてやらせてみる・・・という事が必要だと思います。
社会に出るまでにはまだ時間があります。もし子供が自分から「考える」をしない場合は、親の方からそれを促し「自分の考えで行動してい良いんだよ」という事を教えるようにしてあげてほしいのですね。
この「自分の考えで行動する」は、今後、社会に出た時に必ず必要なスキルになりますし、もし「正直さが善」としてだけで成長すれば、人の言う事を疑うことなく鵜呑みにしたり、悪意のある他人から都合よく使われたり、又、それが犯罪に結びついたりします。
この世の中には、騙そうとする人、都合よく利用して陰で操ろうとしている人、又、犯罪に加担させようとする人はとても多く、社会で独り立ちする時には、善悪を見極めたり、理不尽さや不合理についても自分で判断することが必要になるのですね。
■ 結論「反抗期」はあった方が良いのか、無い方が良いのか?
はい、そうして「反抗期」の是非に対する結論にたどり着くわけですが、「反抗期」はあった方が良いのか、無い方が良いのか?その結論として私は、
「良い」「悪い」ではなく、「反抗期が起きている」のなら、成長の中でのターニングポイントになってきたことを察知し、親が自分のスタイルを変えて「無理やり従わせる」ようなことはしないこと。
そしてもし「反抗期が起きていない」のなら、親が今までの自分の子育てを振り返って、子供に「自分で考える」ことをさせてきたかどうか?を考える機会にしてほしい、と思っています。
「反抗期」とは言っても、多分早くて10歳~15歳ぐらいまででしょう。一般社会に出るまでにはまだまだ時間があります。
だとしたら「無理やり従わせる」は論外ですが、「良い」か「悪い」かを判断するのではなく、その状況に応じた親の姿勢を見返す(もしくは変える)機会にしてほしいと思うのですね。
もちろん「反抗期がある」方が分かりやすく、「反抗期がない」方が分かりにくいとは言えます。
ですが「その時期は必ず来る」と思って準備しておいてくだされば、どなたでもそれに対して最善な対処ができる、という事なんですね。
大事なのは、子供たちがこれから『自立』ができるようになる事。そして親は子供が自立するために「どんなフォローができるか」という事なのです。
子供の考えるとおりにやらせてみると、失敗もするでしょう。ですがその【失敗】が自分で考えたことであればなおさら【貴重な経験】として体に刻み込まれるのです。
それがもし人様に迷惑を掛ける事でも、傍にいる親が頭を下げればいいじゃないですか?そんな姿を見た子供は「親に悪いことをした。申し訳なかった」と思ってくれれば、今後は自分でそれを修正したり、いけない事はしないようにしよう!と思ってくれます。
騙されたり、利用されたりすることなく、悪への道を察知し排除できれば、さまざまな落とし穴を回避して、上手にこれからの人生も歩んでいけると私は考えています。
「思春期」や「反抗期」それを「良い」「悪い」だけで見るのではなく、子供のこれからの更なる成長の為の、チェックポイントだと考えてほしく思います。
もちろん子供の変化に応じて、私たちが変化していくのは言うまでもありません。
※令和5年9月にリリースした「幸せなお母さんになる為の子育て(上級編)」は大好評です。
「幸せなお母さんになる為の子育て(上級編)」を詳しく知りたい方はこちらへ
https://www.age18.jp/kosodate-jokyu.html
是非、あなたの子育ての参考、お悩み改善のヒントになったら嬉しいです。
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